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[PR]キャッシング・債務整理(特定調停)体験談

2006年当時、私は27歳(女性)でした。神奈川県横浜市在住で、正規雇用の総合職の会社員でした。合計16社から借り入れがあり、総額はおよそ800万円弱ほどありました。月々の返済額は26万円、当時の月収が約33万円ほどで年棒制のためボーナスがなかったので、返済してはキャッシングしての繰り返しでついに首が回らなくなり、債務整理を行いました。特定調停という方法で、利息を全てカットし、元本だけを3年間で返済する返済方法をあらためて各金融会社と調停において契約する方法です。

初めて借金をしたのは、学生時代にテレビとゲーム機が欲しくてクレジットカードを作ったのがきっかけでした。当時1998年で、インターネットはダイヤル回線で、検索エンジンもなかったので、情報源はほとんど紙媒体か口コミで、友人に紹介してもらった大学生協のクレジットカードを、私もすぐ作りました。それでもクレジットカードを利用するのは、それきりにしようとこの時は思い、1年以上使うことはありませんでした。

 しかし、中毒のようにカードを使うようになったきっかけは、1年ほど所属していた大学での部活を辞めてからでした。部活漬けの毎日に嫌気がさし、そのストレスから、晴れて退部できたタイミングで、9万円のFENDIの腕時計をカードで買いました。マルイカードならショッピング利用額が30万円で、月々支払いが3000円からだと店員さんに勧められたので、その場でカードを作り時計を購入しました。月の支払額が少ないのは利息が低いことよりも、とても魅力的でした。

 そこからは今まで買えなかった1着数万円する洋服を何着も買いました。全てリボ払いにしていたので限度額にすぐ達してしまい、たまたま家庭教師のアルバイトの会員証がクレジットカードだったこともあり、あらたにそのカードを使い、1年たらずで計3枚のクレジットカードを併用する形になりました。
 
支払いもだんだん厳しくなり、ついにキャッシングに手を伸ばしました。そんな時、マルイカードの兄弟カードで、ゼロファーストというキャッシング専用のカードが新しくでき、そのパンフレットをマルイのキャッシュコーナーで見かけました。10万円まではキャッシング可能で、なおかつ分割払いができるとのことなので、即入会しました。しかし、分割払いの落とし穴として、返済額の約6割が利息で元本はほとんど減っていかない仕組みです。当時はグレー金利というのが横行していましたので、マルイカードやゼロファーストに至っては、約30%弱の金利を支払っており、毎月数千円の返済では元本はたったの1000円程度しか減っていない計算だったのです。それに気付いた頃には、約80万円の借金残高に達していました。当時2002年、大学4年生でした。

社会人2年目に入る頃には、借金を綺麗にしようと覚悟を決め、カードはハサミで切り使用をやめました。全て狂わせたのは、ある日、給料日前でお金がほとんどない時に、年下の男の子と遊ぶ約束をしてしまい、当時彼は学生で私は社会人だったので、お金は自分が出さなきゃいけないだろうと考え途方に暮れた末にたどり着いた手段がきっかけでした。
 
当時は駅前に消費者金融の看板がズラズラと並んでいましたから、「即キャッシング」の宣伝文句に誘われ、最初に目に入った「アコム」に半ば緊張しながら入りました。無人機ですぐお金が借りることができました。限度額は10万円でしたが、その日は3万円だけ借り、それで終わりにするつもりでしたが、年金や健康保険の滞納があったので、一気に支払いたいと考え、あらたに消費者金融を増やしました。「アイフル」から借金し、10万円の限度額満額引き出して、それで納付しました。
 
その年の夏、年下の学生の男の子と交際が始まり、デート代は全て私が支払いました。それに味をしめた相手が、とんでもない浪費化で、デート代のみならず、ほしい服まで私に買わせるようになりました。デートで食事する場所も、1食数万円するようなお店でないと行かないと言い出し、1日10万円使うこともざらでした。暴力を受けていたわけではありませんが、これ以上お金を使いたくないというと罵倒されたり、職場に私の弱みを連絡するというような脅しも受け、屈するしかありませんでした。

 当然、お金が回らないので、消費者金融のカードを増やしました。クレジットカードも作れるだけ作り、ついにはどこの会社の審査にも通らなくなったので、妹にカードを作ってもらい、それを使いました。
 
26歳のある時に、街中でスター銀行の「借り換え」という宣伝看板をよく見かけたので、借り換えという方法を思いつきました。ただ、スター銀行の審査はおりなかったので、ネットでひたすら探した末に、元商工ローンの会社から200万円借りることができました。ただ、結局200万円でも借り換えきることはできず、まだ残債があったので、結局支払いが楽になることはありませんでした。
 
だんだんと自己破産を考えるようになりましたが、知識のない状態での自己破産には、何をどれだけ失うのかわからず恐怖でした。家族にも迷惑をかけるのではないかと不安だったので、何とか自己破産を避ける方法を考えました。当時インターネットが普及してかなり情報が得やすくなっていたので、ずっとヤフー検索などで債務整理について調べたところ、「特定調停」という方法にたどり着きました。
 
色んな弁護士事務所のサイトで情報がありましたが、ネットサーフィンしていく中で、メールで無料相談できるサイトがあったので、その弁護士事務所にメールしました。なんとか特定調停できるかもしれないという回答をいただいたので、相談料初回無料ということで、そちらの弁護士事務所に足を運びました。特定調停に関する著書も出している先生だったので、すがる気持ちで相談にいきました。2回目以降は30分5000円の相談料がかかりましたが、複数回の相談の末、特定調停の書類、手順の全ての手ほどきを受け、東京簡易裁判所で調停申し立ての手続きを行いました。
 
債務整理時2006年、ほとんど満額残債で、武富士50万円、アイフル30万円、アコム20万円、プロミス10万円、クレディア10万円、マルイ50万円、ゼロファースト40万円、ニッシン200万円、JCB20万円、はまぎんバンクカード20万円、ユニオンカード30万円、クォーク20万円、妹の名義で借りているのが、アットローン20万円、ジャックス30万円、セゾン20万円、アプラス20万円、以上合計16社から借入し、元本プラス利息を計上すると745万円に及んでいました。

利息を全てカットしてもらい、3年間で約500万円の元本を返済するため、会社に隠して週3回早朝にコンビニでバイトをしました。また、実家から月5万円の仕送りももらい、おかげで社会人として普通の生活ができました。食費はバイト先のコンビニで廃棄のお弁当をもらえたので、この返済期間の3年は毎日コンビニ弁当でした。美容院も行かず、髪は自分で切りました。
 
そうこうして3年できっちり全て完済に至りました。2009年には無借金となりました。また、債務整理すると完済してから5年間はブラックリストとして金融機関に情報共有されるので、あらたなカードを作ることはもうできなかったので、現金のみの生活になりました。

年下の交際相手との関係は続きましたが、現金生活では続けるのが大変な相手だったので2012年の春に、滞納していた住民税の督促を何度も無視した結果、ついには市から給与を差し押さえられ、月15万円を除く全ての給与を天引きで市に支払われる事態になり、実家を頼ってまで彼にお金を渡すよう請求されたことを機に絶縁しました。
 
現在もなお、新しいクレジットカードは作れませんが、3年前の2014年にJALカードを作ることができ、今、唯一私が持っているクレジットカードです。そしてやはり、カードを持つと気が大きくなってしまい、今では限度額100万円満額の残債があり、カードの使用はほぼできません。繰り上げ返済や、リボ払いを多発しているため元本も減っていかないので、これでは行けないと思い、貯蓄型の保険を解約し、月々の支払いを保険ではなく返済にあてることにし、返済方法も元本定額式にし、少しずつですが減らしています。
 
最近はクレジットカードがないと契約できなかったり購入できないものもあるので、カードを作る機会は誰しもあります。それをどう使うかは自分次第です。カードを上手に使える人は、カードを必要としていない人です。そうは言っても、クレジット決済するとポイントがたまり特典がもらえたりするので、活用したいものでもあります。

そこで、上手にカードを使う方法は、プリペイド方式で、先に引き落とされる銀行口座に使用分のお金を入金しておいてからカード決済を行うようにすると現金主義と変わりません。カードを必要としない人はそのようにコントロールして上手く使っています。
 
分割払い、リボ払いは禁物です。月々の支払いを楽にすることで、カード中毒は加速します。要は、支払い回数が伸びれば伸びるほど、それだけ麻薬を常用化しているようなもので、長引けば長引くほど足を洗えなくなります。また、返済方法を残高スライド方式にしてしまうと、返済額は毎月一定なので気持ち的に楽ですが、ほとんどが利息で元本は減っていきません。そして最終的には利息にとんでもないお金を支払ってしまう計算になります。よって、元金定額方式にして、毎月支払う元本の額を決めて、それに利息が加えられるようにしたほうが、月々の返済額は割高になりますが、きちんと元本が減っていくので完済まで短縮できますし、最終的に利息の支払いも抑えられます。

 借り換えに関しては、一つにまとめ切れない借り換えは首を絞めるだけです。月数万円の返済額を減らすために一部を借り換えしてしまうと、借り換えは大きな借金にまとまる分、支払うべき利息も大きくなり、にも関わらず利息ばかり支払って元本は減らず、まとめ借りなので月返済額も大きく、他の返済と併用すると実はあまり旨味がなかった、なんてケースの方が多いです。もし、どうしても借り換えなければならない事態に陥ったのであれば、一つにまとめること、返済額の6~8割以上が元本になるような返済額設定にすることです。それができない場合は、今は過払い請求なども頻繁に宣伝されているくらいなので、一度過払い請求できるか試し債務整理した方が今後、健全な生活するためにも良いです。

 そして、どの借金にも共通ですが、臨時収入やお金が少し余裕が有るときは、引き落としを待たずに、1000円単位でも良いのでカードに返済入金していきましょう。だいたいどこのクレジット会社もコンビニのATMで入金できるので、臨時で入金したものはそのまま元本としての返済になるので、どんどん元本を減らすことによって毎月請求される利息も減りますから、とにかく機会あらば返済する癖をつけておくと良いでしょう。
 
繰り上げ返済は、利息を増やし元本が延々と減っていかないので極力使わない方が良いですが、どうしても困って使ってしまった場合は、臨時収入があったら即カードに入金するようにしましょう。毎月繰り上げ返済していると、すぐに限度額満額に陥り、カードを使っておらず毎月返済しているのに、元本が減っていかない無限ループに陥り危険です。
 
そして、キャッシングはタブーといっても過言ではありません。一度キャッシングの味を覚えると、すぐに頼りたくなります。どうしても厳しい時は、キャッシングしなくて良い方法を考えましょう。物を売るとか、バイトをするとか、お金を増やすことに尽力しましょう。
 
最後に、借金はしないに越したことはありません。まず、不要なものであるという認識を常に持ちましょう。お金がなくて困った時は、何でも良いので収入を得る方法に頭を使いましょう。お金の苦しみは方向転換することで解決できることもあります。首を吊らなくてはいけないほどの窮地に立たされる前に、自己破産や債務整理をし、債務整理をする事態に陥る前に借金の原因になっているものを断捨離し、限度額満タンになる前に返済をし、カード利用はプリペイド方式で上手く使う、そういうふうに己を正すことがとても重要です。

以上、債務整理経験より、借金することに関する所見です。